「防災グッズ、そろそろちゃんと備えないと…」そう思いながら何年も経っていませんか。
もし、今、災害が起きたら?
もし、水道が止まったら?
飲み水はもちろんトイレも流せません。手も洗えず、食器も洗えない。生活用水が出ないのは本当につらい。
さらに大人だけならなんとかしのげても、小さな子どもや高齢の親がいる家庭だとたった一日でもかなりこたえます。
とはいえ、ここで気を重くする必要はありません。一般的に準備する水の量は、大人2人分で水と簡易トイレの3日分。実は段ボールにすると2〜3箱ほどの量なんです。
水に限らず準備する気持ちはあってもなかなかできてない。私もそうでした。
水はあくまで例え話でしたが、防災グッズを準備しようと思ってもなかなか進まないのは、意識の問題ではなく「置き場所が決まっていない」からかもしれません。

そうは言っても、うちは押入れもいっぱいでスペースがないのよ~
気持ちはわかります。
ですが、置き場所に困る一番の原因は、防災グッズを全部1か所にまとめようとするからなんです。
実は置き方の考え方さえ変えれば狭い家でも無理なく備蓄できますし、置き場所さえ先に決まってしまえば、準備は驚くほどスムーズに進みます。
はじめまして「モノを減らして身軽に生きる」をテーマに、住まい・お金・暮らしを発信しているyamoriです。
すでに東日本大震災から長い年月が経ちましたが、当時感じたのは「こんなに大きな災害が自分の身に降りかかると思わなかった」という後悔でした。とくに水が出ないのは大変でした。
災害はいつ起きるかわからないからこそ、普段から備えておきたいものです。
結論から言うと、防災グッズは「玄関=持ち出しリュック1つ」「家の中=3日分の水と食料」「入り切らない分=家の外部」の3つに分けて置くのが正解です。
買う前にこの分け方で考えると、ワンルームでも3日分は無理なく置けます。1週間分をめざすなら、③の「家の外部」まで使えば十分に足ります。
- 狭い家でも備蓄できる「分けて置く」考え方
- 一軒家・マンション別のベスト配置
- どうしても入らない備蓄の解決策(外部保管)
- 賞味期限切れを防ぐ「年1回だけ」の見直し術
読み終える頃には、あなたの家のどこに何を置くかが決まり、今日から備え始められる状態になっているはずですよ。
《早見表》防災グッズを置く3か所
「どれも大事そうで、どこに置けばいいか分からない」となりますよね。まずは”置く場所”を先に決めてしまいましょう。
| ①玄関 | 一次持ち出しリュック |
| ②家の中(ベッド下・階段下・クローゼット上段) | 水・非常食3日分+簡易トイレ・衛生用品 |
| ③家の外 | 入り切らない分はトランクルームなどへ |
ポイントは「玄関=持ち出し/家=3日分/入らない分=外部」に分けること。この記事はこの考え方に沿って解説します。
この機会にあなたのお住いの地域の相場をみておきましょう
防災グッズの置き場所がない…まず知りたい「3か所に分けて置く」考え方

まずは置き場所問題を一気にラクにする考え方からお伝えします。防災グッズは1か所にまとめるのではなく、「玄関」「家の中」「家の外」の3か所に分けて置くのが正解です。
- 玄関:一次持ち出し品(避難時に持って出るリュック1つ)
- 家の中:二次備蓄品の3日分(水・非常食・簡易トイレ)
- 家の外:入り切らない予備ストック
①玄関:一次持ち出し品
避難するとき最初に持って出るモノです。懐中電灯、モバイルバッテリー、貴重品、最低限の水と食料。これだけは玄関などすぐ手に取れる場所に置きます。
②家の中:二次備蓄品の3日分
在宅避難を支える、水や非常食のストック、簡易トイレ、カセットコンロなどです。こちらは毎日使うものではないためすぐ手に取れる必要はありません。押入れの奥や普段使わないスペースで大丈夫。
③家の外:入り切らない予備ストック
3日分を家に置いてもなお余る水や簡易トイレは、思い切って家の外へ。ここは記事の後半でくわしく解説します。
置き場所がないと感じるのは、この3つを混ぜて、ぜんぶ取り出しやすい場所に置かなきゃと考えてしまうから。実際に玄関まわりに置くべきなのはリュック1つ分だけで、残りは家の中のすき間と家の外に分散させればいいのです。
まだ何も買っていない方は、先にこの3か所を決めてから買うものを選んでみてください。置き場所が決まっていないまま買い集めると、たいてい「置けない」で止まってしまいます。すでにグッズがある方は、持って逃げるものと家で使うものに分けるところから始めましょう。
住まい別|防災グッズのベスト置き場所

分け方がわかったら次はどこに置くかです。住まいのタイプによって使えるスペースは変わるので、自分の家に近いところから読んでみてください。
一軒家の場合は1階・2階・階段下に分散させる
一軒家の強みは、フロアが分かれていること。これを活かして、防災グッズも1か所に固めず分散させます。
なぜ2階にも?と思うかもしれませんが理由は水害対策です。
もし、浸水で1階が使えなくなったとき、2階の備蓄が命綱になります。逆に地震で2階に上がれなくなるケースもあるため、1階と2階の両方に置くのが一軒家だとベストです。
階段下収納は奥行きがあって普段使いにくい場所ですが、二次備蓄の定位置としてはむしろ最適。ケース単位だと段ボールごと引っ張り出せるのでそれほど大変ではありません。
まずは階段下と2階の押入れ、それぞれに何が入るかスペースを確認してみましょう。
マンション・アパートの場合|「縦のすき間」を使い切る
マンションやアパートは収納が限られますが、ポイントは、床面積ではなく家具の下や上のスペースを使うこと。
具体的には、ベッド下・クローゼットの上段・洗濯機の上の空間・冷蔵庫横のすき間など。キャスター付きの薄型ケースを使えば、ベッド下だけで水2箱分は収まります。
ベランダに物置を置く方法もありますが、マンションのベランダは共用部分にあたるため、避難ハッチや隣戸との仕切り板をふさぐ置き方は規約違反。
置くなら小型にして、避難経路を必ず空けてください。また雨風も気になるので防水シートなども必要です。
ワンルームや1Kで「本当に置く場所がない」という方は、このあと紹介する家の外に保管する方法が特に有効です。
とはいえまずはベッド下とクローゼット上段などのスペースを検討してみましょう。
玄関に一次持ち出し品を置くべき理由
住まいのタイプを問わず、一次持ち出しリュックの定位置は玄関一択です。もし玄関に置くのはちょっと・・という方も玄関付近がベストです。
理由は避難の動線上にあるから。地震のあと部屋の奥に取りに戻るのは、家具の転倒や散乱したガラスを考えると現実的ではありません。玄関なら靴を履いてそのまま持ち出せます。
もちろん玄関に出しっぱなしにしておく必要はありません。置き場所に困った時はこの3つの方法を検討しましょう。
- シューズボックスの下段を1段空ける
- 玄関の壁にフックでかける
- コート掛けの足元に置く
この3つはあくまで例です。玄関を出るとき必ず視界に入る場所であることが重要です。
家族がいる場合は、リュックを人数分そろえて全員が場所を知っておくことも忘れずに。
車・屋外物置に置くときの注意
家に入らないから車や物置にと考える方も多いはず。でもそれぞれのデメリットを知った上で使い分けましょう。
車のトランクは、毛布・水・簡易トイレなど車中泊避難セットの置き場所に向いています。ただし夏場の車内は60度近くまで上がるため、食品や電池、モバイルバッテリーの保管には不向き。熱に強いものだけにしてください。
屋外物置は直射日光で内部が高温になりやすく、水や食料の長期保管には条件が厳しめ。車内と同じように工具や毛布、カセットコンロなど熱に強いものを中心にするのが無難です。
つまり、水・食料・電池類の大量ストックには、もう一つの選択肢が必要です。それが次の家の外に置く方法です。
それでも入らない備蓄は家の外に置く

ここまでの置き場所を提案してきましたがやっぱり入らないという方もいらっしゃるでしょう。
備蓄の推奨量は最低3日分・できれば1週間分といいますから、大人2人なら水だけで42リットル。正直、置けなくなるのも当然です。
そこで効いてくるのが、冒頭でお伝えした3か所目の「家の外」に置くという方法。具体的にはトランクルームの活用です。
備蓄するなら屋内型が温度管理もされているので安心。屋内型のトランクルーム比較ランキングを参考にしてみてください
「でも災害時に取りに行けないのでは?」という不安
真っ先に浮かぶ疑問だと思います。「外に置いたらいざという時に使えないじゃん」
これはもっともな指摘、だからこそ置くものを選びます。
外に置いていいのは、発災直後には使わないものだけ。ライフライン復旧までの数日〜数週間を支える後から効いてくる備蓄です。
- 飲料水の追加ストック(家の分とは別の予備)
- 非常食の買い置き・ローリングストックの入れ替え分
- 簡易トイレの大量ストック、カセットボンベの予備
- 毛布・寝袋・カセットコンロなどのかさばる装備
逆に、一次持ち出しリュックと最初の3日分は必ず家に置きます。
これさえ守れば取りに行けないことはまず起きません。むしろ自宅が被災して備蓄ごと失う場合の対策になる。
これは企業の防災(BCP)では当たり前の考え方です。
防災備蓄に向くトランクルームの選び方
選ぶポイントは3つだけです。
月数千円で家が広くなってしかも備蓄が分散されると考えると、防災グッズを買い足すのと同じ感覚の投資とも言えます。
Japanトランクルームは物件探しに便利。試しに近所にどんな物件があるか検索してみませんか?

置き場所が決まったら「年1回だけ見直す仕組み」にする

置き場所が決まっても、備蓄に気をつけなければならないのが気づいたら賞味期限切れだった。
せっかく分散配置しても、管理が続かなければ意味がありません。
とはいえ、こまめなチェックは不要です。必要なのは年1回だけ見直す仕組みを最初に作っておくこと。
- 点検日を年1回に固定する(9月1日「防災の日」がおすすめ)
- 収納ケースの外側に、一番早い賞味期限を油性ペンで大きく書く
- 入れ替えで出た食品は普段の食事で消費し、新しい長期保存分は外部保管側へ回す
ケースを開けなくても期限がわかる状態にしておけば、点検は年1回・30分で終わります。トランクルームに預けた分も、この点検日にまとめて入れ替えれば管理は1日で完結。
置き場所と点検日、この2つをセットで決めれば防災はもうできていないことではなくなります。防災の日は防災点検と覚えておきましょう。
よくある質問

最後に、防災グッズの置き場所についてよく挙がる疑問をまとめました。
Q1. 水はどのくらい備蓄すればいい?
目安は1人1日3リットル×最低3日分で、できれば1週間分です。
大人2人なら3日分で18リットル、1週間分なら42リットル。2リットルのペットボトルで21本です。

一般的に1人あたり1日に必要な水の目安は3Lとされています。(農水省参照)
Q2. 「ローリングストックって?」置き場所とどう関係する?
普段の食品を少し多めに買い、食べたら買い足す備蓄方法です。
「消費しながら備える」ので賞味期限切れの心配が減ります。
置き場所の観点では、ローリングストック分はキッチン周りに、手をつけない長期保存分は押入れ奥や外部保管にと分けると、日常使いと備蓄が両立します。
《食品備蓄》今日から始めるローリングストックの始め方(政府広報オンライン参照)
Q3. 賃貸で収納が本当にゼロに近い。どうすれば?
まず玄関のリュック1つだけは死守してください。そのうえで、ベッド下に薄型ケース1つ分の水と食料。ここまでは最低欲しいところ。
残りの簡易トイレや水の追加分は屋内型を検討する。月数百円の宅配型トランクルームに預けてもいいですが宅配も出来ないような大きな災害を想定するとやはり屋内型となります。
Q4. 個人事業主だけど、備蓄やトランクルーム代は経費になる?
事業用の備蓄(事務所の防災用品や、事業道具と一緒に保管する場合)であれば経費計上できる余地があります。
勘定科目や家事按分の考え方は【トランクルーム代は経費で落とせる?】個人事業主が3ステップで正しく計上する方法で詳しく解説しているので、確定申告前にチェックしてみてください。
まとめ:置き場所を解決してもしもに備えよう

防災グッズの置き場所がないという悩みは、①玄関・②家の中・③家の外の3か所に分けるだけでほとんど解決します。
- ①玄関:一次持ち出しリュック(全住まい共通)
- ②家の中:3日分の水・非常食・簡易トイレ(一軒家は階段下+2階、マンションはベッド下と縦のすき間)
- ③家の外部:入り切らない予備は徒歩圏の屋内型トランクルームへ
- 置いたら終わりにせず、点検日は年1回・9月1日に固定
これから外部保管を検討するなら、目的別にこちらの記事が参考になります。
私が東日本大震災で感じたのは「備えていなかった」という後悔でした。
災害そのものは避けられなくても、準備しておけばよかったという後悔は減らせます。まだ何も揃えていない方も、必要なのは完璧な計画ではありません。
まずは玄関にリュック1つ分の場所を空けるところから、今日始めてみましょう。
ではまた
すぐに契約する必要はありません。まずはあなたの地域の相場をみてみましょう




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