トランクルームは大きく屋外型・屋内型・宅配型の3つに分けられます。
宅配型トランクルームは、従来のように自分で現地に移動する必要はなく、
自宅からダンボールや専用ボックスに荷物を詰めて配送依頼をするだけで、倉庫に預けられます。
しかも、段ボール1つで月額330円から預けられるサービスもあり、忙しい方や車がない方、高齢者でも利用できるのが最大のメリット。
「便利じゃん~」
と思った方も多いと思いますが、メリットがあれば当然デメリットもあります。
取り出しに料金が発生したり、急ぎで荷物が取り出せないなどデメリットもあります。
この記事では、宅配型トランクルームの料金相場から主要サービスのプラン比較、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
- 宅配型3つのタイプ解説
- 宅配型のメリット|デメリット
- サービスごとの月額・出し入れ料金比較
- 最適なサービスの選び方ポイント
ぜひこの記事を参考に、宅配型トランクルームに詳しくなって、1度体験してみることをおすすめします。
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宅配型は大きく3つに分けられる

宅配型といっても大きく3タイプに分かれます。
- ボックスプラン
- スペースプラン
- アイテム特化プラン
ボックスプラン
少量の荷物を手軽に預けたいなら、宅配型コンテナの「ボックスプラン」が便利。
ボックスプランは、「箱単位」で料金が設定されています。
初期費用もかからず、月額数百円からと低価格で利用できる点や、自宅から発送・受け取りが可能なため、手軽に利用できます。
ボックスプランは、さらに「アイテム管理タイプ」と「ボックス管理タイプ」に分類できます。
アイテム管理タイプ

アイテムを写真付でリスト化し、指定したアイテムを取り出すことができるタイプです。
ボックス管理タイプ

箱を開封せずそのまま保管します。取り出しでは箱単位となりますが、コスト重視の方には最適です。
宅配型コンテナのボックスプランは、《少量収納 × 安価 × 手軽さ》を求める方にピッタリのサービスです。
宅配型サービスのminikura(ミニクラ)で比較すると、保管料が60円の差。
アイテム管理では、箱ごと取り出しだと料金が変わらず、アイテムごとの取り出しでは1点につき880円がかかります。
とは言え、欲しい服だけ取り出したい方には便利です。
管理タイプ | 定期保管料 | 取り出し料金(箱単位) | 取り出し料金(アイテム単位) |
---|---|---|---|
HAKO(ボックス管理) | 320円(13ヶ月目~300円) | 1,100円/箱(13ヶ月以上お預かりまで無料) | 不可 |
MONO(アイテム管理) | 380円(13ヶ月目~360円) | 1,100円/箱(13ヶ月以上お預かりまで無料) | 880円/点 |
スペースプラン
小さい荷物ではなく、家具などの大きい荷物を預ける場合は スペースプラン が合理的です。
※各プラン名は違いますが、ここではわかりやすくスペースプランと呼ばせていただきます。
宅配型のスペースプランは、「ボックス単位では収まりきらない」荷物のニーズに対応するため、スペース(例:0.1畳など)単位での料金設定がされています。
箱形式では難しい大きめのアイテムを、手軽に預けられる構造が特徴です。
※各社プラン名は違うので気を付けてくださいね。
項目 | エアトランク | AZUKEL | klassy |
---|---|---|---|
プラン名 | プレミアム | スペースプラン | ルームプラン |
スペースサイズ(畳数) | 約0.5畳 | 約0.5畳 | 約0.5畳 |
月額料金 | 6,578円 | 7,200円 | 4,400円 |
預かり料金 | 無料 | 無料 | 9,900円~ |
取り出し料金 | 無料 | 無料 | 9,900円~ |
3か月利用総額 | 19,734円 | 21,600円 | 33,000円 (1回預入・取り出し) |
詳細はこちら→ | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
スペースプランで気を付けたいのが、預かり料金や取りだし料金です。
klassyは約0.5畳で月額は4,400円と最安ですが、預ける際や取り出しの際に料金が発生し、総額では高くなってしまいます。
はじめて利用する方は見落としがちなので気をつけましょう。
アイテム特化プラン
特定のジャンルに特化したアイテムを預けたい方には、アイテム特化プランが便利です。
アイテム特化プランは様々なプランがあります。
代表的なのは衣類のクリーニングオプションや、衣類ハンガー保管、レジャー施設への無料配送のサービスなどもあります。
クローゼットで意外と場所を取るのが衣類です。
とくにお気に入りの服やブランド服などは、クリーニングしたうえでハンガーにかけて保管しておきたいですよね。
そんな時に便利なのが「クリーニングと保管をまとめて行ってくれるサービス」
収納スペース確保だけでなく、温度・湿度管理のもとで衣類を守れるので、カビや型崩れの心配もありません。
単に“預ける”だけではなく、衣類の価値を守りながら保管できる点が、このサービスのメリット。
「ブランド服を長期保管したい人」や「季節ごとの衣替えで収納に困る人」にとって、頼れる選択肢になります。
宅配型を選ぶメリット

宅配型トランクルームの最大の魅力は、荷物の出し入れが自宅で完結する点にあります。
重たい荷物を運ぶ必要がなく、集荷・保管・返却までワンストップで対応してくれるのは、仕事や家事、子育てに追われる方には大きなメリットです。
- 荷物の集荷・配送が自宅で完結し、倉庫とのやりとりもオンラインで完結
- ダンボール1個単位(月額300~600円程度)から利用できて無駄な料金を抑えられる。
- 高温多湿・地震・火災にも強い国基準倉庫で保管され、セキュリティ対策も万全。
- 撮影記録、クリーニング、売却代行などオプションサービスが充実
宅配型トランクルームの最大のメリットは、車を持っていない家庭でも自宅にいながら荷物を預けられる点にあります。
重たい荷物を運ぶ必要がなく、集荷も返却もすべて自宅で完結するため、移動の負担がありません。
また、ダンボール1箱から利用できる料金体系は「できるだけ費用を抑えたい」「少量だけ預けたい」というニーズにぴったり。
宅配型は、手軽さ・安さ・安心・見える化のすべてが揃ったサービスです。
宅配型のデメリット

宅配型は、荷物の出し入れが自宅で完結するメリットがある一方で、すぐ取り出しができないことや、取り出す際のコスト負担など、使い方によっては使いにくさを感じる点もあります。
- 荷物をすぐに取り出せないので、急ぎの荷物には不向き
- klassyは取り出すたびに追加料金が発生。
- 預けている間、自分の目では確認できないので劣化が不安
- プランが複雑でトータルコストが分かりづらい
宅配型の最大のデメリットは、預けている書類などが緊急で必要になっても、自分ではすぐに取り出せない点です。
ですが「すぐ取り出せなくても困らないモノ」を預ければよい事ですし、預けるモノを考えて預ければ費用面でのメリットの方が大きいでしょう。
宅配型は、「利用頻度が低く」「事前に計画が立てられる荷物」を対象に選ぶのが賢明です。
逆に、急に必要になる書類や頻繁に使うモノは、従来型のトランクルームの利用や自宅保管を選びましょう。
宅配型サービスランキング

サービス名 | 対応エリア | 月額料金 | 保管料 | 預入料金 | 取出し料金 | 目安総額 |
---|---|---|---|---|---|---|
【1位】AZUKEL | 全国 | 165円~/箱 | 140円~ | 無料 | 1,100円/箱 | 1367円/箱 |
【2位】 サマリーポケット | 全国 | 330円~/箱 | 無料 | 無料 | 1,100円/箱 | 1,430円/箱 |
【3位】risoco | 全国 | 330円~/箱 +275円/箱代 | 330円/箱 | 無料 | 880円/箱 1年以降無料 | 1485円~ /箱 |
【4位】minikura | 全国 | 320円~/箱 | 10円/日 | 無料 | 1年以上~1,100円/箱 | 1730円/箱 |
【5位】 エアトランク | 首都圏・阪神・愛知(プランによる) | 3,380円(0.2㎥)~ | 無料 | 無料 | 無料 | 3,380円~ (0.2㎥)~ |
今回は1番小さいサイズで1回取り出した場合での総額でのランキングでした。
1位はAZUKELの1367円/箱となっています。
サイズによっては割安感は変わりますし、オプションや取り出しを1度もしないなどで総額は変わります。
この他にも宅配型は多くのサービスがあるので気になる方は、以下のリンクから覗いてみてください。
- 宅トラ/株式会社クオリティライフ・コンシェルジュ
デリバリートランク/株式会社丸山エンジニアリング
- シェアクラ/シェアクラ株式会社
- ディノスクローゼットサービス/ディノス株式会社×寺田倉庫
- CARAETO/株式会社トランク
- klassy/クラッシー株式会社
- webtrunk/丸八倉庫株式会社
- my storage/東武デリバリー株式会社
- 2nd STORAGE/株式会社ゲオ
- とらんくるん/株式会社ティスコ運輸
宅配型トランクルームの選び方ポイント

宅配型コンテナを選びは対応エリアとサイズ・取り出し預入料金・最短利用期間がポイント。
対応エリアと最小サイズ
宅配型でも重要なのはサイズ選びです。
サービス名 | 箱サイズ最小 | Tシャツなら | 対応エリア | 月額料金 | 最低利用期間 | 補償上限額 |
---|---|---|---|---|---|---|
AZUKEL | 42×30×35cm~ | 約20〜30枚 | 全国(一部除く) | 305円~ | 90日間 | 5万円 |
サマリーポケット | 43×33×37cm~ | 約20〜30枚 | 全国 | 394円~ | 2ヶ月間 | 50万円 |
risoco | 44×32×21cm~ | 約20〜30枚 | 全国 | 605円~ | - | 1万円 |
minikura | 38×38×38cm~ | 約25~35枚 | 全国 | 380円~ | 2ヶ月間 | 1万円 |
エアトランク | 0.2畳~ (スペース単位) | 約60〜90枚程度 | 東京/神奈川/埼玉/千葉/大阪/愛知 | 3,718円~ | 3ヶ月間 | 50万円 |
サイズはTシャツの枚数で換算するとイメージしやすく、約20〜30枚、つまり一人暮らしの半月分の衣類が入ると考えると分かりやすいでしょう。
対応エリアは全国であれば理想的ですが、実際には自分の住んでいる地域に対応していれば十分です。
たとえば2nd STORAGEは東京や神奈川といった首都圏が中心で地方は含まれませんが、0.25畳で月額6,600円。
しかもキャンペーン(2025年8月現在)では初回3ヶ月が半額といった魅力的なプランを提供しています。
そのため、必ずしも全国対応にこだわる必要はありません。
ただし、全国対応をうたっていても地域によっては取り出し料金がかかる場合があるため、利用前に確認しておくことが大切です。
取り出し預入料金
宅配型は、荷物を預けたり取り出すたびに1箱あたり500〜1,100円前後の費用が発生します。
そのため、月額料金が安くても出し入れを頻繁に行うと、結果的に割高になるケースも少なくありません。
一方で、サービスによっては出し入れが無料の場合もあります。
例えばエアトランクは出し入れ回数に制限がなく、頻繁に出し入れする方に向いています。
またminikuraは1年以上の長期保管を条件に出庫が無料となるため、出し入れ頻度が少ない人にとってコストを抑えやすい仕組みです。
宅配型を選ぶ際は、
「月額保管料」+「預入時オプション(送料や箱代)」+「取り出し料」
をセットで把握し、あなたの頻度や期間に合うサービスを選びましょう。
最短利用期間で選ぶ
宅配型の最短利用期間は、1ヶ月が基本ですが、「月額保管料」だけでなく、早期に取り出す場合に発生する追加料金(早期取り出し料金)まで含めて総合的に判断することが重要です。
多くの宅配型サービスは、入庫から一定期間(多くは1~3ヶ月)前に取り出す場合、通常の取り出し手数料とは別に「早期取り出し料金」が発生します。
短期利用や、すぐに荷物を戻す予定の方は、これが思わぬコスト負担につながることもあります。
今回紹介した5つのサービスを3か月目までの早期取り出し料金をまとめました。
サービス名 | 初月早出し料金 | 2か月目 | 3か月目 |
---|---|---|---|
minikura | 2ヶ月分の保管料相当額 +早期取り出し手数料980円 | 1ヶ月分の保管料相当額 +早期取り出し手数料980円 | 早期取り出し手数料980円 |
サマリーポケット | 1,760円 | 1,760円 | 1,760円 |
AZUKEL | 600円 | 400円 | 200円 |
risoco | 1年未満は送料880円 | 1年未満は送料880円 | 1年未満は送料880円 |
エアトランク | 保管料3ヶ月分 | 保管料2ヶ月分 | 保管料1ヶ月分 |
1~2か月の短期利用の際は、トータルコストに含んで検討しましょう。
短期利用で荷物を引き出す可能性がある方は、早期取り出し料金もトータルコストに含めて検討しましょう。
まとめ|賢く選ぶ宅配型

宅配型は、料金が安く気軽に預けられて手間もかからない便利なサービスです。
一方で、使い方によっては不便な点もあります。
- 忙しくて倉庫に行く時間がない人→自宅から梱包/発送ができる
- 少量の荷物を安く預けたい人→月額300〜600円前後で、少量収納にはコスパが良い
- 季節モノや思い出の品など、出し入れ頻度が低い荷物を預けたい人
「頻繁に使うもの」や「すぐ必要になるもの」や荷物の状態を自分で確認したい場合は、宅配型ではなく、自宅収納や屋内型や屋外型のトランクルームを選びましょう。
荷物の取り出しが急ぎではない、車を持っていない方にという方には特におすすめです。
ぜひ「宅配型ならではの便利さ」を、1度体験してみてくださいね。
ではまた
屋内型と屋外型のトランクルームをお探しの方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
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